ぞうさんギターとは?アンプ内蔵でどこでも弾ける魅力と使い方を解説!

「アンプを繋ぐのが面倒」「キャンプや旅行先でもギターを弾きたい」。

そんな願いを1990年から叶え続けているのが、日本のフェルナンデスが生んだ名機「ZO-3(ゾーサン)」です。

この記事では、見た目の可愛さだけではない「ぞうさんギター」の本当の魅力と、自分にぴったりの一台を選ぶための知識を分かりやすくお伝えします。

読み終える頃には、部屋のどこにいても、あるいは旅先の空の下でも、思い立った瞬間にギターをかき鳴らせる自由な毎日が手に入ります。

目次

ぞうさんギター(ZO-3)が愛され続ける理由

ぞうさんギターは、1990年の発売以来、累計販売数が数十万本を超える異例の大ヒット商品です。

象をモチーフにした愛くるしいデザインは、スピーカー部分が「目」、ネックが「鼻」に見えるよう絶妙に計算されています。

単なる「おもちゃ」ではなく、日本の老舗メーカーであるフェルナンデスが本気で作った楽器だからこそ、30年以上も愛されています。

初心者からプロまでが、なぜこの小さなギターを手に取るのか、その理由を深く掘り下げてみましょう。

アンプもスピーカーもボディに内蔵した便利さ

一番の特徴は、ボディの中に5W出力のアンプとスピーカーが最初から組み込まれていることです。

普通のギターなら必要な「重いアンプ」も「絡まるシールド」も、ぞうさんギターには一切必要ありません。

電源スイッチをオンにするだけで、その場がすぐにライブ会場に変わる圧倒的な機動力を持っています。

リビングのソファでくつろぎながら、テレビのCM中に一曲弾くといった使い方は、このギターにしかできない芸当です。

9V電池1本でどこでも鳴らせる手軽さ

電源には、エフェクターなどによく使われる「9V電池(006P型)」を1本使用します。

コンセントを探す必要がないため、公園のベンチや車の後部座席など、場所を選ばずに演奏を楽しめます。

アルカリ電池を使えば、連続で約10時間ほど演奏できるタフさも持ち合わせています。

電池一本でこれほどパワフルに鳴らせるギターは、トラベルギターというジャンルの中でも唯一無二の存在です。

累計販売数が物語る圧倒的な信頼感

ぞうさんギターは、一時の流行で終わることなく、時代に合わせて進化を続けてきたロングセラーモデルです。

これまでに数多くのアーティストやキャラクターとコラボレーションし、その数は数百種類にも及びます。

これほど長く売れ続けているのは、楽器としての「基本性能」がしっかりしている証拠でもあります。

多くのユーザーが選んできた実績があるからこそ、初めての一台としても、安心して購入できる信頼感があります。

目的別に選べるぞうさんギターの種類

ぞうさんギターには、見た目は同じでも中身が全く異なる派生モデルがいくつも存在します。

ただ可愛いからと選んでしまうと、「思っていた音が出ない」と後悔してしまうかもしれません。

自分のやりたい演奏スタイルに合わせて、最適なモデルを見極めることが大切です。

ここでは、現在主流となっている3つのタイプを比較しながら紹介します。

王道のスペックを誇るスタンダードモデル

まずは、最もシンプルで長く親しまれている「ZO-3」の基本モデルです。

クリーンなサウンドが特徴で、ボリュームノブを回してスイッチを入れるだけの直感的な操作が魅力です。

派手な機能はありませんが、その分だけ故障が少なく、お値段もリーズナブルに設定されています。

「まずは気軽にどこでも鳴らしたい」という方にとって、このスタンダードモデルが一番の選択肢になります。

歪みもアームも楽しめる芸達者シリーズ

ロックやメタルが好きな方におすすめなのが、その名も「芸達者」というモデルです。

通常のスイッチに加えて、音を激しく歪ませるディストーションモードが搭載されています。

さらに、弦を揺らして音に変化をつけるトレモロユニット(アーム)も装備されています。

一台で幅広い音作りを楽しみたいアクティブなギタリストには、この「芸達者」がぴったりです。

エフェクトを内蔵した多機能なデジタルモデル

「DIGI-ZO(デジゾー)」シリーズは、ボディにデジタルエフェクターが丸ごと内蔵されたハイテクモデルです。

リバーブやディレイといった、本来なら足元の機材が必要な音色も、これ一台で完結します。

液晶パネルで音色を切り替える操作感は、まるで最新のガジェットを触っているような楽しさがあります。

本格的な音色をどこへでも持ち運びたい、こだわり派の方に向けた究極のぞうさんギターです。

ぞうさんギターの具体的な使い方

ぞうさんギターは特殊な形をしていますが、使い方は非常に簡単です。

エレキギターの経験がなくても、手に取ったその日から音を出して楽しむことができます。

ただし、内蔵スピーカーがあるからこその独特なルールや、便利な機能もいくつかあります。

愛機を100%使いこなすための、基本的な手順とコツを確認しておきましょう。

9V電池を入れてスイッチを入れる手順

ボディの裏側にある電池ボックスを開け、9V電池の端子の向きを合わせてカチッとはめ込みます。

あとは、ボリュームノブをカチッと音がするまで回せば、象の目にあるLEDが光り、準備完了です。

電池が弱ってくると音が歪んだり、急に音が出なくなったりするので、予備の電池をケースに入れておくと安心です。

演奏が終わったらノブを戻して電源を切る。この習慣だけで、電池代を賢く節約できますよ。

外部アンプに繋いで大きな音を出す方法

ぞうさんギターには、普通のギターと同じ「アウトプットジャック」も装備されています。

シールドを繋いで外部のアンプに接続すれば、内蔵スピーカーの音は自動的に止まり、大きな音で鳴らすことができます。

これを使えば、ライブハウスのステージやスタジオ練習でも、メインギターとして十分に活躍してくれます。

普段は家で手軽に弾き、週末はバンドで激しく鳴らすといった、二刀流の使い方が可能です。

ヘッドホンを使って夜間の練習に使うコツ

最近のモデルや「芸達者」などには、ヘッドホン端子が搭載されているものが多いです。

ここに手持ちのイヤホンやヘッドホンを繋げば、深夜でも周囲に迷惑をかけずに練習ができます。

スピーカーから音を出さずに、耳元で本格的なギターサウンドを独り占めできるのは最高に贅沢な時間です。

マンション住まいの方や、家族が寝静まった後に練習したい人には欠かせない機能です。

初心者や子供の練習用に最適なポイント

「ギターを始めたいけれど、本物は大きすぎて重そう」。

そんな悩みを持つ方にとって、ぞうさんギターは最高にフレンドリーな入門機になります。

子供の手でも無理なく押さえられるサイズ感と、抱えやすさを両立した設計には驚くべき秘密が隠されています。

なぜ練習用としてこれほどまでに優秀なのか、3つのポイントに絞って解説します。

ショートスケールで指が届きやすい設計

通常のギター(約648mm)に比べ、ぞうさんギターは「609mm」という短いショートスケールを採用しています。

フレットの間隔が狭いため、指を大きく広げなくても難しいコードが楽に押さえられます。

弦の張りも柔らかくなるので、指が痛くなりにくいという初心者にとって嬉しいメリットもあります。

「手が小さくて挫折しそう」と不安な方でも、ぞうさんギターなら指がスムーズに届くはずです。

全長が短く座ったまま抱えやすい形

ぞうさんギターは全長が短いため、イスに座って抱えたときに、ギターのヘッドが壁や家具にぶつかるストレスがありません。

コンパクトなボディは、体の小さいお子さんや女性の方の体型にもぴったりフィットします。

大きなギターに「持たされている」感覚がなく、自分の体の一部のように自然に構えられるのが魅力です。

正しい姿勢で無理なく練習できることは、上達スピードを上げるためにも非常に重要な要素です。

部屋のどこにでも置いておけるサイズ感

全長が約840mmほどしかないため、専用のスタンドに立てておいても全く場所を取りません。

インテリアとしても可愛いので、出しっぱなしにしておいても部屋の雰囲気を壊さないのが嬉しいですね。

「ギターをケースから出す」という手間がないだけで、楽器に触れる頻度は劇的に増えます。

目につく場所に置いておき、気が向いた時にサッと手に取る。この気軽さが上達を後押ししてくれます。

逆説:本格的な演奏もこなせる高いポテンシャル

ぞうさんギターを単なる「トラベル用のサブ機」だと思っているなら、それは大きな間違いです。

プロのミュージシャンが楽屋でのウォーミングアップや、実際のライブでも使用するほど、そのポテンシャルは計り知れません。

おもちゃのような見た目とは裏腹に、改造や調整次第で化ける「奥深さ」も持ち合わせています。

マニアックなファンをも唸らせる、ぞうさんギターの本格的な一面を覗いてみましょう。

ピックアップを改造して好みの音を作る楽しみ

ぞうさんギターに搭載されているピックアップは、一般的なハムバッカーと同じサイズです。

つまり、自分の好きなブランドのピックアップに載せ替えて、音を劇的にグレードアップさせることができます。

見た目は可愛い象さんなのに、音を出すとヴィンテージギターのような渋い音がする……といったギャップも作れます。

自分だけの一台にカスタマイズする楽しさは、ぞうさんギターファンの間では定番の遊び方です。

プロミュージシャンが楽屋やツアーで愛用する理由

ツアー中のプロギタリストにとって、移動中や楽屋で指を動かしておくための練習台は必須です。

ぞうさんギターは軽量で丈夫なため、過酷なツアーの持ち運びにも耐え、どこでも即座に音を出せます。

指の感覚を忘れないための道具として、これほど信頼できる相棒は他にありません。

プロが選ぶ理由は、単なるコンパクトさだけでなく、楽器としての「演奏性の高さ」が担保されているからです。

ベースやアコギタイプも揃うバリエーションの広さ

実は、ぞうさんギターの兄弟分として、ベース版の「PIE-ZO(ピエゾー)」も販売されています。

他にもアコースティックギターの音色が出るタイプなど、その世界は驚くほど広がっています。

これらを揃えれば、旅先で友人たちと「全員ぞうさん」でバンドセッションをすることだって可能です。

シリーズで揃えたくなるバリエーションの豊かさも、このブランドが持つ独自の文化と言えます。

購入前に知っておきたい電池と弦の選び方

ぞうさんギターを長く快適に使うためには、消耗品の選び方にもちょっとしたコツがあります。

普通のギターとは少し違うポイントを知っておくだけで、音のトラブルや故障を未然に防ぐことができます。

特に電池の扱いや弦の種類については、購入前にしっかり把握しておきましょう。

愛機をベストコンディションに保つための、3つのチェックポイントをまとめました。

006Pアルカリ電池で長持ちさせるポイント

電池は、安価なマンガン電池ではなく、必ずパワーのある「アルカリ電池」を選んでください。

マンガン電池だとすぐにパワーが落ち、音がバリバリと割れたり、スピーカーの音が小さくなったりします。

最近では、繰り返し使える充電式の9V電池も普及しており、コストパフォーマンスを重視するならおすすめです。

液漏れを防ぐために、一週間以上弾かない時は電池を抜いておくのが、長持ちの秘訣です。

通常のエレキギター弦をそのまま使うコツ

ぞうさんギターの弦は、楽器店で売っている「普通のエレキギター用」のセットがそのまま使えます。

太さ(ゲージ)は、標準的な「.009〜.042」か、少し太めの「.010〜.046」がおすすめです。

ショートスケールなので、少し太めの弦を張る方が、音にハリが出てチューニングも安定しやすくなります。

特殊な弦を買い求める必要がないため、旅先で弦が切れてもすぐに手に入る安心感があります。

ネックの反りや弦高を整えるメンテナンス

サイズは小さくても本物の木で作られているため、季節の変わり目にはネックがわずかに反ることがあります。

弦の高さ(弦高)が上がって弾きにくいと感じたら、付属のレンチでトラスロッドを調整しましょう。

普通のギターと全く同じ構造なので、自分でも調整できますし、楽器店でのリペアも可能です。

定期的にネジの緩みを締め、指板にオイルを塗ってあげることで、いつまでもスムーズな弾き心地をキープできます。

他のトラベルギターと比較したメリット

「持ち運び用ギター」というジャンルには、他にもヘッドのないモデルや、細長い骨組みだけのモデルが存在します。

その中で、あえて「ぞうさんギター」を選ぶメリットはどこにあるのでしょうか。

他のブランドと比較したときに際立つ、ぞうさんギターならではの強みを整理しました。

これを読めば、あなたが本当に買うべきギターがどれなのか、答えが出るはずです。

音がボディから直接鳴るモニターの良さ

他の多くのトラベルギターは、スピーカーがないため、ヘッドホンを使わないと自分でも音がほとんど聞こえません。

一方、ぞうさんギターは自分の手元(お腹のあたり)から直接音が響いてきます。

この「抱えている楽器が鳴っている」という感覚は、演奏のモチベーションを保つ上で非常に重要です。

空気を震わせて音が届く自然な心地よさは、スピーカー内蔵モデルだけの特権と言えます。

キャラクターコラボなど豊富なデザインの楽しさ

ハローキティやくまモン、人気アニメとのコラボなど、ぞうさんギターには「選ぶ楽しさ」が溢れています。

無機質なデザインが多いトラベルギターの中で、これほど個性を主張できるモデルは他にありません。

自分の好きなキャラクターと一緒にギターを楽しめるのは、子供だけでなく大人にとっても嬉しいものです。

ステージ映えも抜群なので、ライブで一本持っておくだけで観客の注目を一身に浴びることができます。

予備パーツが手に入りやすい流通量の多さ

ぞうさんギターは日本中で売られているため、万が一パーツが壊れても、予備の部品や中古の個体がすぐに見つかります。

マイナーな海外製トラベルギターだと、修理一つに数ヶ月待たされることも珍しくありません。

長い歴史があるからこそ、修理のノウハウもネット上に溢れており、トラブルへの対応力は抜群です。

「長く、安心して使い続けられる」という点において、ぞうさんギターの右に出るものはありません。

特徴ぞうさんギター(ZO-3)一般的なトラベルギター
スピーカー内蔵(電池で即演奏可)なし(アンプ等が必要)
音の聞こえ方ボディから直接響く生音は非常に小さい
デザイン象の形で可愛い細長くてメカニカル
汎用性外部アンプ接続もOKモデルにより様々

まとめ:ぞうさんギターで自由なギターライフを!

ぞうさんギターは、アンプやスピーカーの制約からあなたを解放してくれる、魔法のような楽器です。

その愛くるしい見た目の裏には、老舗ブランドが培ってきた確かな技術と、使いやすさへのこだわりが詰まっています。

  • 電池一つで、リビングでも公園でも思い立った瞬間に音が出せる
  • ショートスケール採用で、初心者や手の小さい人でもコードが押さえやすい
  • 外部アンプやヘッドホンにも接続でき、本格的な練習やライブにも対応可能
  • 歪みやエフェクト内蔵など、プレイスタイルに合わせてモデルが選べる
  • 普通のギター弦が使えて、メンテナンスも容易なので長く愛用できる
  • キャラクターコラボが豊富で、インテリアやプレゼントとしても最高
  • 圧倒的な流通量があるため、パーツ入手や修理もしやすく安心

ギターを弾くことがもっと身近になり、日常のあらゆるシーンが音楽で彩られる。

ぞうさんギターを手に入れることは、そんな自由で楽しい毎日へのパスポートを手に入れるようなものです。

さあ、あなたも一頭の「象さん」を家に迎えて、新しいギターライフを始めてみませんか!

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この記事を書いた人

ギターの基礎知識から上達のコツまで、ギタリストに役立つ情報を幅広く解説するWebメディアです。楽器の選び方、演奏の悩みを解決するテクニックなど、初心者からステップアップを目指す方まで、ギターライフをサポートする記事を掲載しています。

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